12・8奥本V4戦など、グリーンツダジムがトリプルタイトルマッチ開催
ボクシングのグリーンツダジムが15日、大阪市内で会見し、12月8日にエディオンアリーナ大阪第2競技場でトリプルタイトルマッチを行うと発表した。
日本スーパーフライ級王者の奥本貴之(27)が同級11位の中川健太(34)=三迫=と4度目の防衛戦に臨み、前日本ウェルター級王者の矢田良太(30)が別府優樹(28)=久留米櫛間&別府優樹=とWBOアジア太平洋ウェルター級王座決定戦を戦い、日本ユース・スーパーバンタム級王者の下町俊貴(22)が初防衛戦(対戦相手未定)を行う。
8月に3度目の防衛をKOで飾った奥本は「今回もKOで勝って、世界に行けるように頑張りたい」と意気込んだ。対戦相手の中川は元日本スーパーフライ級王者でサウスポーの強打者として知られる。同ジムの本石昌也会長は「あえて難敵を選んだ」と語り、世界への試金石とする考えを明かした。
“なにわのターミネーター”の異名を持つ矢田は4月に日本ウェルター級王者から陥落した。一時は引退も頭をよぎったが、6月に誕生したばかりの長男に「ベルトを巻いた姿を見せたい。強いお父さんを見せたい」と決意し、8月の再起戦に勝利した。WBOアジア太平洋ウェルター級王座には16年12月以来2度目の挑戦となる。
相手の別府は“九州のタイソン”と呼ばれており、KO必至の打撃戦が期待される。ピンクのスーツに身を包んだ矢田は「“ターミネーターVSタイソン”の対決だが人間には負けない。頑丈さ生かして自分がターミネーターだと証明する。季節外れですが、このスーツのように桜満開にして皆さんを喜ばせます」と気合をみなぎらせた。
8月に王座決定戦を制し、ベルトを手にした下町は「一つの形は残ったが、もっと上のベルトを取れるよう、しっかり勝って認められる試合をしたい。自分の距離を保ちつつ、近い距離でも打ち合えるように」と静かな語り口の中に闘志をにじませた。
奥本と下町は19日から4日間、和歌山県白浜町で走り込み合宿を行う予定となっている。