新日本プロレスは１５日、都内で会見を開き、来年１月４、５日に開催する東京ドーム大会の一部対戦カードを発表した。初日のメインイベントは王者オカダ・カズチカに今年のＧ１クライマックス優勝者の飯伏幸太が挑戦するＩＷＧＰヘビー級選手権試合に決定。飯伏が初日に同王座を奪取して２日目に同インターコンチネンタル（ＩＣ）王座とのダブルタイトル戦を行うことを改めて主張したのに対し、オカダは１９８９年９月のビッグバン・ベイダー以来となる２日連続のＩＷＧＰヘビー級王座防衛戦を熱望した。

　会見では、まず飯伏が史上初のＩＷＧＰ２大王座同時保持のこだわりを説明した。「ＩＷＧＰヘビー級のベルトは最強の人が巻くベルト。そういう意味では金メダル。でも、インターコンチのベルトは最高の意味で金メダルだと思っているので、どっちも欲しい」。そう話すと、今度はオカダが「過去にインターコンチをヘビー以上に魅力的にした人もいますが、そういうことが今できていない。ボクはＩＷＧＰ（ヘビー級）が最強で最高だと思っています」と反論した。

　そして、飯伏は初日にＩＷＧＰヘビー級王座を奪取し、２日目に２冠奪取をかけてＩＣとのダブルタイトル戦を行うことを改めて希望。これに対し、オカダは「ボクは１・４も１・５も超満員にすると言ってますので、どちらもタイトルマッチをやりたい。２冠ではなくＩＷＧＰの防衛戦をやりたい」と、実現すれば３０年ぶりとなる２日連続防衛戦への意欲を初めて口にした。

　飯伏が「ちょっと長すぎないですか、（王座を）持ってる期間が。最強だとこれだけ長い時間持ち続けられるのかって、そこは本当にすばらしいと思います。でもボクはそれを超えていきたい」と“政権交代”への意欲を熱弁してもオカダは涼しい顔。「まあ、長い間、いろいろとベルト持ってて、本当に強くてごめんなさい」と余裕の笑みを浮かべた。