大鵬の孫・納谷 大仁田の対戦相手に名乗り「カラを破りたい」11・17爆破甲子園

 祖父に昭和の大横綱・大鵬、父に元関脇・貴闘力をもつプロレス界のサラブレッド、納谷幸男(25)=DDT=が、“邪道”大仁田厚(61)との電流爆破対決に名乗りを挙げた。

 大仁田とDDT・高木三四郎社長とのコラボプロデュースとなる「爆破甲子園2019」の実行委員会は24日、埼玉・さいたま市の株式会社サイサン本社で記者会見を開き、11月17日に神奈川・鶴見青果市場大会で行われる、爆破甲子園トーナメント1回戦の対戦カードを、FUMA(BASARA)対今成夢人(ガンバレ☆プロレス)、納谷対朱崇花(フリー)と発表した。この試合で勝った2選手が、メインイベントの大仁田、新井健一郎、トーナメント決勝進出者A組対高木三四郎、青木真也、トーナメント決勝進出者B組(爆破甲子園トーナメント決勝戦~電流爆破6人タッグデスマッチ)に入ることになる。

 1回戦勝者が、大仁田組、高木組のどちらに入るかは未定で、大仁田が「どちらに入るか、勝った人が決めればいいんじゃない」と提案し、その案が採用される可能性も高まった。今成と朱崇花は、大仁田軍入りを希望したが(FUMAは会見を欠席)、納谷だけは「DDTに入って半年がたちました。ここで自分のカラを破りたい。自分の意思で立候補しました。朱崇花選手を倒して、大仁田選手と対戦したい」とキッパリ言い切った。

 かつて、リアルジャパンマットで、大仁田と納谷の父・貴闘力が抗争を繰り広げていた当時、納谷はまだ練習生でセコンドに就いていた。少なからず大仁田と接点はあったが、納谷が1回戦を勝ち抜けば、リング上での禁断の初遭遇が実現することになりそうだ。高木社長は「爆破甲子園にふさわしい“爆児”だと思う。覚悟をもって参戦して、メインに勝ち上がっていただきたい」と、トーナメント出場者にゲキを飛ばした。

 今回の爆破デスマッチでは、威力が倍増されるが、通常3本用意される電流爆破バットが、この試合では4本に増やされる。大仁田は「対戦相手の3人全員を爆破させてやる」と意気込んだ。

 また、会見では「エネワンでんき」のブランド名で知られる電力会社サイサン社が公式スポンサーに就任し、「エネワンでんき presents 爆破甲子園2019」として開催されることが決まった。川本武彦社長は「昔からプロレスファンでした。われわれは電気、ガスを提供する会社ですが、青少年育成も掲げています。爆破甲子園で次世代を担う若者を応援するのも同じだと思います」とコメント。川本知彦副社長は「私も昔からのプロレスファン。大仁田さんはインディーズの柱ですが、電力会社のメジャーは東電さん。われわれはインディーとして戦っています。大仁田さんは、もともとは本流で、邪道も王道も知っている人。高木社長を含め、一緒にやれるのはうれしい」と述べた。

 高木社長は「プロレスと電力は密接な関係がある。古くは人間発電所ブルーノ・サンマルチノ、(アントニオ)猪木さんの永久電力、大仁田さんの電流爆破。電力も自由化され、その流れに乗れないかと川本社長に打診したら快諾していただいた。今回の電流爆破の電力は『エネワンでんき』が提供します」と話した。

 大仁田は「インディーという言葉をプロレス界に持ち込んだのはボク。昔、高木さんと当たったときは、DDTは小さな会社だった。いつの間にか大きくなって大社長と呼ばれるようになって。電流爆破をスパークさせるために、一瞬にしてたくさんの電力を使うんです。今回は少ない電力で大きな爆破ができるようにしてほしい」とコメントした。

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