「ボクシング・ＷＢＳＳ決勝、ＷＢＡ・ＩＢＦ世界バンタム級タイトルマッチ」（１１月７日、さいたまスーパーアリーナ）

　ＷＢＡ世界同級スーパー王者ノニト・ドネア（３６）＝フィリピン＝と対戦するＷＢＡ・ＩＢＦ世界同級王者の井上尚弥（２６）＝大橋＝が２８日、横浜市内の所属ジムで練習を公開した。

　約７０人の報道陣が詰めかけた中、練習は冒頭の１０分のみ公開され、尚弥はシャドーボクシング、ミット打ちなどで調整。減量も残り３キロを切り、「よく仕上がってますし、トレーニングも順調に進めてこられた」と手応えを感じ、「世代交代だと思っている。自分があこがれて、テクニックを盗んできた選手なので、この決勝の舞台で戦えることを誇りに思ってリングに上がりたい」と、世界５階級制覇の名王者に引導を渡す覚悟を口にした。

　ドネアの警戒点を「自分の倍以上あるキャリア。それだけの選手と戦ってきているので、そのキャリアだけは侮れない」と話す一方で、「自分はドネアより若さもあるし、スピードもある。そこを生かして戦いたい」と優位点を強調。所属ジムの大橋秀行会長も勝利のカギを「スピードの差。これはもう縮められない差だと思う」と話した。