亀田家初の新人王!京之介MVP 全勝の相手圧倒「どんなもんじゃい」
「ボクシング・東日本新人王決勝戦」(3日、後楽園ホール)
11階級(ライト級は不戦勝)を行い、最優秀選手賞(MVP)はフェザー級で3回TKO勝ちした亀田京之介(21)=協栄=が受賞した。京之介は元世界王者の亀田3兄弟(興毅、大毅、和毅)のいとこで、亀田家初の新人王となった。勝ち上がった12選手は12月22日に後楽園ホールで行われる全日本新人王決定戦に東軍代表として出場。西軍代表決定戦は10日にエディオンアリーナ大阪第2競技場で行われる。
亀田家に新たなタイトルが加わった。京之介は軽快な足さばきと素早く多彩なパンチで5戦全勝のサウスポー今成を圧倒。3回に連打からの右フックでダウンを奪い、ストップを呼んだ。試合後は興毅の名ゼリフ「どんなもんじゃい!」と絶叫。「プレッシャーなんて言ったらキリがない、亀田家に生まれたら。うれしすぎる」。圧勝でのMVP獲得に、12月の全日本でも「獲りたいですけどね」と目を輝かせた。
所属ジムの金平桂一郎会長が「パンチもあるし、目もいいが、キレてわれを忘れる」と言うように、デビュー戦は冷静さを失い敗れるなど精神面で課題があった。だが、この日は「さばくボクシングができるようになった」と同会長は目を細める。大人になった“浪速の狂拳”が暴れ回る。