「井上VSドネア」前座で恒成&拓真に勝った男・岩田翔吉が5回TKO プロ4連勝
「ボクシング・6回戦」(7日、さいたまスーパーアリーナ)
WBA・IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(26)=大橋=がWBA世界同級スーパー王者のノニト・ドネア(36)=フィリピン=と階級最強を決める注目のトーナメント「ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)」の決勝のアンダーカードで、13年高校総体ライトフライ級王者の岩田翔吉(23)=帝拳=が登場。ライトフライ級6回戦でアレハンドロ・クルス・バジャダレス(35)=メキシコ=を5回2分10秒TKOで、デビューから4連勝を飾った。
1回は両者が様子見。2回に岩田がコーナーに追い詰めラッシュを試みたが、相手も岩田の顔にパンチを当てて反撃する。3回も岩田が攻めロープに押し込んだ。
4回、岩田はボディ連打で攻める。そして、5回にロープ際で岩田が右を顔面にヒットさせたところでレフェリーが試合を止めた。岩田は「こういう歴史的な舞台に出場させていただくことができて、光栄に思います」と会場のファン、関係者に感謝した。
岩田は東京・日出高3年時に現WBO世界フライ級王者・田中恒成(畑中)、WBC世界バンタム級暫定王者・井上拓真(大橋)を連破し、総体王者となった。早大を経て、昨年12月に米国で4回TKOデビュー。5月に国内デビューすると、3戦目は村田諒太(帝拳)のWBA世界ミドル級タイトルマッチの前座、そして今回も注目の世界戦のアンダーカードに参戦した。