「ナオヤは過大評価」WBC王者ウバーリが井上尚弥との統一戦に自信

 WBC世界バンタム級王者のノルディーヌ・ウバーリ(33)=フランス=が11日、米サイト「ファイトニュース・ドットコム」の取材に応じ、「ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ」に優勝したWBAスーパー・IBF世界同級王者・井上尚弥(26)=大橋=との3団体統一戦を改めて熱望。「ナオヤは過大評価」などと語り、撃破に自信を見せた。

 それによると、ウバーリは「対戦は早ければ、早いほどいい。ナオヤは過大評価。タイトルを懸けて戦おう」と呼びかけた。

 井上尚弥がノニト・ドネア(36)=フィリピン=を3-0の判定で破り、WBSS優勝を決めた7日のさいたまスーパーアリーナのセミファイナルで、ウバーリは尚弥の弟・井上拓真(23)=大橋=と団体内統一戦を決行。ダウンを奪って大差判定勝ちした。試合後には尚弥が「(弟の)敵を取りたい。統一戦をやりたい」と口にして、ウバーリも「もちろんやりたい」と応じていた。

 拓真戦については「相手のホームでタイトルを防衛できて幸せだ。タクマのモチベーションが高く、簡単なファイトではなかったが、2万人の観衆の前で110パーセントのファイトができた」と振り返った。

 そして尚弥戦にも言及。「控室で見たが、予想したとおりの展開になった。ノニトはナオヤの弱点をさらし、ある時点ではKO寸前まで追い詰めた。数年前のノニトならKOを成し遂げていただろう」と尚弥の苦闘を指摘。「ナオヤは素晴らしいファイターで尊敬に値する。ただ、私が彼と戦うなら、彼を打ち倒すだろう」と自信を見せた。

 ウバーリは近年ボクシング人気が低迷しているというフランスで、自分に対する人気や期待が高まっていることを紹介。そして先祖のルーツであるモロッコのことも胸に、ふたつの祖国のために戦う思いなどを口にした。

 尚弥がトップランク社と契約したことも確認済み。ウバーリは「私はこの王座をラスベガスで獲得した。米国に戻って防衛できたらうれしい」と米国での対戦にも歓迎の様子。「ナオヤは彼の弟とファンの前で、私の名前を呼んで対戦を要求してきた。私は日本が好きなので、日本人のヒーローを倒したくはないけれど、彼の持つWBAとIBFのベルトも欲しいね。いつでも、どこでもやるよ」と言い切った。

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