WBC最新ランキングで問題児ネリを除外 1位ドネア、5位テテ、7位比嘉
WBC(世界ボクシング評議会、本部・メキシコ市)が11日までに最新ランキングを更新。ノルディーヌ・ウバーリ(33)=フランス=が王座に座る注目のバンタム級では1位にランキングされていた前王者のルイス・ネリ(24)=メキシコ=がランク外に除外となり、代わって指名挑戦権を持つ1位に元世界5階級王者のノニト・ドネア(37)=フィリピン=が最上位に入った。
ネリは11月23日に予定された同級3位のエマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)との挑戦者決定戦の公式計量で体重超過し、失格となった。過去にも18年3月に同級王座の初防衛戦となる山中慎介(帝拳)戦で計量失格を犯していたため、今回が初めてのことではない。すでにWBAランクでも除外されていたが、これまでネリを優遇してきたメキシコを本部とするWBCからも厳罰が科されることとなった。
WBCは9日に前回ランキングで4位だったドネアを指名挑戦者とすることを発表。ウバーリ陣営と1月3日までに交渉を行うよう要請している。ドネアは前月7日にWBSS決勝で、激闘の末に井上尚弥(大橋)に判定負けを喫したが、今後もバンタム級で戦い続けることを宣言している。
また、WBO王座から陥落したゾラニ・テテ(南アフリカ)が5位にランクイン。前月7日のウバーリとの統一戦に判定負けして暫定王座を失った井上拓真(大橋)は6位になった。
昨年4月にWBC世界フライ級王座3度目防衛戦の計量で体重超過を犯し、王座をはく奪された比嘉大吾(白井・具志堅スポーツ)はバンタム級7位にランクされている。比嘉は計量失格で日本ボクシングコミッションからライセンスの無期限停止処分を受けたが、約1年半が経過した今年9月に処分が解除されている。