村田諒太 V1へ「問題ない」スパーリング初披露 1階級上相手に連打の嵐
「ボクシング・WBAミドル級タイトルマッチ」(23日、横浜アリーナ)
初防衛戦に臨む王者の村田諒太(33)=帝拳=が12日、都内で公開練習を行った。この試合へ向けての練習で初めてスパーリングを2回披露し、1階級上が主戦場で14戦無敗のアイザイア・スティーン(23)=米国=に連打を浴びせるなど圧倒して好調をアピール。挑戦者バトラーの長い右ストレートを警戒しながらも、「自分の試合展開に持っていけば問題ない」と自信を示した。
手応えは十分だ。現在の調子を「本当にいいトレーニングができたので、自信があります」と言い切った村田。スパーリングではガードを固めてプレッシャーをかける得意の形で、何度も相手をロープ際に追い詰めるなど終始優位に立った。
挑戦者バトラーの印象を「KO率が高くていい選手」と話し、「ノックアウトパンチを見ていたら右ストレート。ショートじゃなくて長い距離。得意なパンチの距離は一定だと思うので、その距離に入った時はブロッキングする」と警戒。勝利のカギを「序盤にいいパンチを食わないことが一つ」と話し、「しっかり自分でプレッシャーをかけていって、自分の試合展開に持っていけば問題ない」と自信を示した。
一方、村田の練習を視察したバトラーのトレーナーは「想定していた、プレッシャーをかけるいい選手だと再確認できた」と評価。村田の映像をアマチュア時代から見たと言うが、「村田の過去の対戦相手は参考にしていない。私たちは私たちの作戦をやるだけ」と強調した。
村田はIBF世界ミドル王者ゲンナジー・ゴロフキン(ウクライナ)、世界4階級制覇王者サウル・アルバレス(メキシコ)らとのビッグマッチの目標を口にしていたが、実現するにはこの試合を突破することが必須。「世界へのアピールだと思って試合をして、ブラント1(18年10月のロブ・ブラント=米国=戦)でも負けていますし、同じ轍(わだち)を踏まないように、この一戦に集中したい」とバトラーを倒すことだけに全力を尽くす。
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