オカダの恩人ライガー、最後の聖地で惜別のレインメーカー葬「カズチカは強かった」
「プロレス・新日本」(21日、後楽園ホール)
来年1月の東京ドーム大会で引退する獣神サンダー・ライガーが自身最後の“聖地”後楽園ホール大会に出場し、IWGPヘビー級王者オカダ・カズチカに惜別のレインメーカーで葬られた。
オカダをメキシコから新日本に導いた恩人であるライガーは棚橋弘至、飯伏幸太と豪華トリオを結成し、久々に黒いコスチュームで登場。メインイベントでオカダ、YOSHI-HASHI、ロッキー・ロメロ組を迎え撃った。
ライガーはロメロにつり天井固め、YOSHI-HASHIに雪崩式脳天砕きを見舞うなどハッスル。最後はオカダとの一騎打ちとなり、レインメーカーをかわしての掌底、ライガーボムなどを繰り出して追い込んだが、恩返しのピンフォールを許した。
試合後はダメージのため起き上がれず。横転しながらリングを降りて引き上げると、観衆から大ライガーコールが送られた。
インタビューでは「飯伏と棚橋にすまないことしたな。みんなで盛り上げてくれてるのに、オレが足引っ張って」と敗北を悔しがったライガー。「カズチカは強かったな。これが引退する人間と現役チャンピオンの差だよ」と振り返った。
一方、オカダは締めのマイクで「新日本プロレスに入れてくれたライガーさんと最後に試合ができて本当によかったです。ライガーさんありがとうございます」と感謝。バックステージでは「掌底、アゴずれたかと思いましたよ」と威力を痛感し、「最後の最後まで強烈な一撃でしたので、あれはエールだと思って、これからの新日本プロレスを盛り上げて行きたいと思います」と、さらなる恩返しを誓った。