寺地拳四朗、圧巻TKOでV7 日本記録超え宣言「13回いける自信しかない」
「ボクシング・WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ」(23日、横浜アリーナ)
WBC世界ライトフライ級王者・寺地拳四朗(27)=BMB=は同級12位ランディ・ペタルコリン(フィリピン)に4回1分8秒でTKO勝ちし、7度目の防衛に成功した。11月に「拳四朗」からリングネームを変更しての初陣を快勝で飾った。IBF世界フライ級王座に挑戦した元3階級制覇王者・八重樫東(36)=大橋=は、王者モルティ・ムザラネ(南アフリカ)に9回2分54秒TKOで敗れた。ムザラネは3度目の防衛。
“新生”拳四朗となっても王座は盤石だった。リングネームを本名の「寺地拳四朗」に改めた初陣を圧巻のKO劇で飾り、「やったぜ!」と叫んだ。
慎重な立ち上がりから3回に試合が動いた。右ボディーで最初のダウンを奪うと、執拗なボディー攻撃で2度、3度と相手をひざまずかせた。それでも立ち上がる挑戦者に「まだ、あんのか!」と驚きを隠さなかったが、「仕留めるつもりだった」4回には「あれは定番。一番当たるヤツ」と右を突いての左ボディーを突き刺し、試合を終わらせた。
7度目の防衛で、具志堅用高が持つ世界王座13度防衛の日本記録の折り返し点に達した。「13回いける自信しかない。13回防衛するところを見てください」と高らかに宣言した。来年は3試合を予定しており、全勝すれば防衛10度の大台に乗る。7度の防衛戦で5度目のKO勝利。KO率は71%を超えた。東京五輪の影響で会場不足となるため、陣営は中国や米国西海岸での試合も想定。海外デビューの期待も高まる。
当初予定されていたIBF同級王者アルバラード(ニカラグア)との統一戦が相手の体調不良によって中止となったが、モチベーションが落ちることはなかった。「来年あったらいいなと思っている。防衛回数とベルトを増やすことを目標に、よりカッコ良くなりたい」と前を見据えた。
11月にはWBC世界バンタム級王座を12度防衛した山中慎介氏も所属するマネジメント会社と契約。所属ジム会長で父の寺地永氏は「安定王者になってきたので、そろそろ芸能活動も」と説明する。来年1月、関西ローカルの人気番組収録が芸能活動デビュー戦となる予定だ。ブレークの足場は着々と固まっている。
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