井岡一翔「家族背負って闘う」大みそかパパデビュー戦…息子の名前をトランクスに
「ボクシング・WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ」(31日、大田区総合体育館)
調印式が25日、羽田空港で公開イベントとして行われ、初防衛戦に臨む王者の井岡一翔(Reason大貴)が8月に誕生した第1子の長男・磨永翔(まなと)くんに勝利を届けることを誓った。
指名挑戦者シントロンと約25秒にらみ合った井岡。「オリンピックに2大会出ている選手ですし、プロでも負けのない、すばらしい選手」と評価しながらも、初対面の印象は「映像で見たのと同じ」と話した。
米国ラスベガスで約2カ月のキャンプを行い、20日に帰国。「スパーリング中心だったが、この試合に向けて自分と向き合って、勝つためにしっかり準備してきた」と順調な調整をアピールした。
今回は長男が生まれて初の試合。先日にテレビ番組で公表した長男の名前を、この場でも自ら観衆に公表し、「勝っている姿を見せたい。息子の名前をトランクスに入れて闘おうと思っているので、より一層気も引き締まるし、家族も背負って闘う気持ちで挑みたい」と決意した。
WBO会長が井岡と田中が勝てば両者を対戦させる意向を示し、23日に復帰戦で勝利した元世界4階級制覇王者ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)も井岡との対戦を希望しているが、「今はこの戦いに集中する。クリアすれば可能性はないわけではない。その時が来れば」と、先ではなく目の前の敵だけを見据えた。