田中恒成V3へ走った!状態は「今年に入ってから一番いい」

 「ボクシング・WBO世界フライ級タイトルマッチ」(31日、大田区総合体育館)

 王者・田中恒成(24)=畑中=が27日、名古屋市内の所属ジムで練習を公開した。3度目の防衛を目指し、多くても10キロでやめていたランニングの距離を10キロ以上に変更。鍛え抜いた足でベルトを死守する。

 自身初となる東京での大みそかの世界戦へ、一つの試みをした。決して好きな方ではなく、「10キロに到達したら歩いて帰っていた」というランニング。2カ月ほど前から11キロ、12キロへと増やし、日によっては15キロに及ぶこともあった。

 減量に向けた自覚や意識の改革に加え、多いときで20キロ走るフィジカルトレーナーにも触発された。状態について「今年に入ってから(の3試合の中で)一番いい」と、自信をみなぎらせた。

 練習前の会見。陣営から質問は今回の試合に限定し、試合直前などを理由に来年以降の試合についての問いは受けない旨、通達があった。ピリピリ感が漂う中、王者は「気持ちよく年を越したい」と笑みもたたえた。令和元年の大みそか。拳と足で締めくくる。

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