田中恒成「やっと出す時が来た」 中国語で宣戦布告「全力を尽くす」

計量をクリアし、ガッツポーズをする田中恒成(右・左隣は挑戦者の)ウラン・トロハツ=東京都港区の品川プリンスホテル(撮影・出月俊成)
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 「ボクシング・トリプル世界戦」(31日、大田区総合体育館)

 前日計量が30日、東京都内で行われ、全6選手が1回でクリアした。

 WBO世界フライ級タイトルマッチでは、3度目の防衛を狙う王者の田中恒成(24)=畑中=と挑戦者で同級10位のウラン・トロハツ(26)=中国=がそろって制限体重(50・8)ちょうどだった。戦績は田中が14勝(8KO)、トロハツが13勝(6KO)3敗1分け。

 計量を終えた田中は「いい仕上がりなので、明日は自信を持って臨みたい」と決意をにじませた。

 3月に卒業した中京大で第2外国語として学んでいたという中国語で「私は田中恒成です。大学で中国語の勉強をしました。明日は全力を尽くします」と語り出した。突然の中国語に報道陣が呆気にとられる中、「みんなすごいなと思ってるでしょうから『そう、私は天才です』」と付け加えた。昨日の夜に思いついたという田中は「(単位を)落としまくって3年かかったが、やっと出す時が来た」と笑わせた。

 トロハツについて「頑丈そう。力強いと思う」と印象を語った。19年を締めくくる一戦へ「今年3試合目ですが一番調子がいい。その場その場の対応で好きにやる。練習してきたことも関係ない」。3階級制覇王者の表情は自信に満ちていた。

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