岩谷麻優 裏切られた!鹿島沙希が電撃大江戸隊入り
「プロレス・スターダム」(3日、新木場1st RING)
正月の新木場2連戦興行2日目は、453人の観客を動員。スターダムの新木場興行としては旗揚げ戦(11年1月23日)の466人に次ぐ歴代2位の記録を打ち立てた。
9周年イヤーの滑り出しは上々だが、2019年のプロレス大賞(東京スポーツ新聞社制定)で女子プロレス大賞に輝いたワールド・オブ・スターダム王者の岩谷麻優(26)は、スターライト・キッドを見殺しにした前日に続いて悪夢の2連敗。タッグ・パートナーの鹿島沙希(26)に裏切られ、醜態をさらけだしてしまった。
この日は花月(27)の引退ロード第2弾として一昨年6月のゴッデス王座戦(札幌)が再現された。岩谷、鹿島組にベルトを奪われてタッグも解消した花月と木村花(22)は1年7カ月ぶりにコンビを復活させた。
花は髪の色を黒にし、大江戸時代のコスチュームに戻って登場。因縁渦巻く戦いは、リベンジに燃える花月と花が主導権を握って岩谷を攻め立てた。岩谷も逆襲に出て、花に原爆固めからムーンサルト。2発目のムーンサルトが花月の毒霧で阻止されたところでハプニングが起こった。
花が手にした看板を奪った鹿島が「岩谷!」と叫び、頭部に凶器攻撃。ふらつく岩谷を花がパッケージドライバーに仕留めて3カウントを奪った。鹿島は「おい岩谷、パートナーに裏切られる気分はどうだ。お前の引き立て役なんかもうやりたくねえんだよ。私は本当の鹿島沙希のプロレスがやりたいんだよ」と、決別を宣告した。
ここで夏すみれと刀羅ナツコが姿を見せ、大江戸隊に勧誘した。鹿島も「本当の姿で試合ができるなら」と、入隊を承諾。葉月に続いて花月も引退する大江戸隊に、待望の新戦力が誕生した。鹿島にとっては2度目のヒール転向で、真価が試される。
一方の岩谷は大ショック。一昨年3月に5年3カ月ぶり復帰して再デビューした2期生の鹿島を支えてきたが、あっさりと裏切られた。かつて“サンダーロック”を結成した紫雷イオにも離反された体験を持つが、パートナーを失った寂しさは隠せない。