オカダV5 内藤との史上初2冠戦で見せる「最高の新日本、最強のオカダ」
「プロレス・新日本」(4日、東京ドーム)
メインイベントのIWGPヘビー級選手権試合は王者オカダ・カズチカ(32)が飯伏幸太(37)の挑戦を退けて、5度目の防衛に成功した。セミのIWGPインターコンチネンタル選手権は内藤哲也(37)がジェイ・ホワイトを破り、王座奪回。オカダと内藤は5日の東京ドーム大会のメインで史上初の両王座をかけたタイトルマッチを行う。
五輪イヤーの東京ドームで金メダルに負けない輝きを見せた。G1クライマックス覇者の飯伏から新日本の至宝を守ったオカダ。8年ぶりに新日本の会場に呼び戻した4万人超の観衆の大声援を受けると、涙をこらえながら「またあした、最高の新日本プロレス、最強のオカダ・カズチカを見に来てください」と絶叫した。
頂点を争う2人の戦いは40分近い激闘に発展。オカダはシットダウン式ラストライドなどの波状攻撃、反則のナックル連打を浴び、ボマイェをたたき込まれる寸前の危機に陥ったが、ドロップキックで切り抜ける。
そこからエプロンでの墓石式脳天くい打ちなどで猛反撃するが、レインメーカーを2度もカウンターのラリアットで迎撃する飯伏の粘りの前に再び劣勢に立つ。だが終盤、飯伏が封印していた大技フェニックススプラッシュの自爆を誘うと再反撃。レインメーカー4発をたたき込み、飯伏が5発目をかわしてヒザ蹴りを突き刺す執念を見せたものの、最後は変型墓石式脳天くい打ちからのレインメーカーでトドメを刺した。
試合後はリングに現れた内藤と相対したオカダ。史上初の2冠と東京ドームのメインイベントで決めゼリフの大合唱を目標に掲げる内藤のアピールを聞いた後、「そんなことはどうでもいいんだよ、コノヤロー。最強はIWGPヘビー級王者だ!」と一喝した。
会見では「本当にキツい戦いでした。対戦相手の飯伏幸太、最高でした」と健闘をたたえたオカダ。「これだけの戦いをして、まだあしたもある。こんな過酷な競技ないでしょう」とプロレスの厳しさを口にした。
掲げていた超満員の目標に約3000人届かなかったことには「笑いたい人は笑ってもいいしバカにしてもいい。お客さんが入っていないときも知っていますし、そこまで来たんだなというのもありますけど、やっぱり超満員にしたかった」と不満顔。涙の理由も「やっぱり悔しいですね。防衛しましたけど、有言実行できなかった」と答えた。
とはいえ、東京五輪イヤーの幕開けにふさわしい激闘を見せ、「世界にこの戦いを届けて、東京ですごいことが起きている、オリンピックに注目しなきゃいけないと、盛り上げに一役買いたい」と力強く宣言。5日の決戦からも目が離せない。
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