ライガー“介錯”の高橋ヒロム、獣神魂引き継ぐ「もっと新日本のジュニアをデカくする」
「プロレス・新日本」(5日、東京ドーム)
獣神サンダー・ライガーの引退試合が行われた。ライガーは若手時代のライバルだった佐野直喜(54)とタッグを組み、現IWGPジュニア王者の高橋ヒロム(30)、リュウ・リー組と対戦。12分16秒、ヒロムがタイムボムからの体固めでライガーから3カウントを奪った。
現ジュニア王者として引退するライガーを“介錯”した高橋ヒロムは、大の字になった大先輩に言葉を語りかけた。「『俺が新日本プロレスのジュニアをもっともっとデカくする』と僕の耳元で言ってくれた」(ライガー)
試合後の会見では「何て声を掛けましたっけ?忘れちゃいました。覚えてないです。心の底から出た声じゃないですか」とうそぶいたヒロムだったが、ライガーが長年けん引してきた新日本のジュニアを引き継ぐ意思は強い。18年7月に頸椎を骨折し、昨年12月に復帰。自ら引退戦の相手を名乗り出て、前日4日にIWGPジュニア王座に返り咲いて、現王者として最後の相手を務めた。「どうやったら超えられる?わかんないっすよ。教えてほしいですよ。何やったらあの人を超えられるのか」。偉大な獣神が残したものとも戦っていく。
また、メキシコ出身のリュウ・リーも「世界中のレスラーが尊敬しているライガーさんの最後の相手を自分が務められて光栄」と感無量の様子だった。