花月、2・24引退興行で里村明衣子との一騎打ち実現「師匠に勝って終わりたい」

 女子プロレスの花月(27)が2月24日にエディオンアリーナ大阪第2競技場で行う引退試合で、“女子プロレス界の横綱”里村明衣子(40)と対戦することが27日、決まった。かねて熱望していた、センダイガールズ(仙女)時代の恩師との一騎打ちが実現。「対戦が決まり、感謝の思いでいっぱい。最後の最後、『花月』を生んでくれた師匠、里村さんに勝って終わりたい」と意気込みを語った。

 花月は中学卒業後の2008年、仙女の門をたたいた。入門テストで「里村さんに勝ってナンバーワンになります」と宣言。その里村に師事して腕を磨き、14年に「同じ場所にいては里村さんを倒せない」と退団を決意。同年12月6日、仙女でのラストマッチで一騎打ちして敗れて以来、里村と対峙(たいじ)する機会は訪れなかった。

 花月は仙女退団後、フリーで活動し、16年からスターダムに参戦。そして18年11月、退団以来初めて仙女のリングに上がる。ここで成長した姿を示し、里村との対戦につなげる思いを胸に試合に臨んだが、師匠からは「(花月の闘いは)私の心に響かなかった」「私と対戦する前に、示さなければいけないことがあるのでは」と突き放された。それから1年3カ月。ついに、引退試合の相手として里村が対戦オファーを受諾。2・24、大阪のリングで師弟が雌雄を決する。

 「里村さんを超えて、女子プロレス界を盛り上げるという目標は果たせなかった。そこは申し訳ない気持ちでいっぱい」と花月。ただ、「スターダムでは後輩とばかり対戦して、勝ち負け以上の闘いを発信することにこだわってきた。でも、里村さんからは『闘っている以上、勝ち負けが全て』と教わってきた。だからこそ、師匠に勝って終わりたい」と力を込める。

 約11年のリング人生、最後の舞台に大阪の地を選んだ。「大阪府摂津市出身なので、やっぱり大阪が好き」と笑い、「里村さんとの試合なので、つらく苦しい場面は必ずやってくる。その時に大阪のファンの声援が力になる。私を後押ししてくれる」。師匠から恩返しの勝利を挙げるためにも「ぜひ、たくさんの方に見ていただきたい」と来場を呼び掛けた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ファイト最新ニュース

もっとみる

主要ニュース

ランキング(ファイト)

話題の写真ランキング

写真

リアルタイムランキング

注目トピックス