宮原、史上最多タイ三冠V10!「全日本の歴史を動かした」次は諏訪魔と新旧エース対決
「プロレス・全日本」(11日、後楽園ホール)
三冠ヘビー級王者の宮原健斗が青柳優馬の挑戦を退け、川田利明の持つ史上最多記録に並ぶ10度目の防衛に成功した。
ユニット「ネクストリーム」の盟友ながら反旗を翻し、挑戦してきた青柳を迎え撃った宮原。右腕の集中攻撃に苦しめられ、ジャーマンスープレックス3連発、ハンマーロック式フロントネックロックのエンドゲームで追い込まれる。だが、ヒザ蹴りのブラックアウト連発で流れを引き寄せると、スピンキックをかわしてブラックアウトを発射。変型ダブルアーム式フェイスバスターのブレイクハートを久しぶりに繰り出し、最後は必殺のシャットダウン原爆でトドメを刺した。
試合後、マイクを持った宮原は青柳に向かって、「お前は今日をもってネクストリーム追放だ。このタイトルマッチが決まって、お前、すげえいい顔してたじゃねえか。もう宮原健斗の近くにいる必要はねえ。追放じゃねえな、卒業だ」と言い渡した。そして、「次からは対角線に立って、この全日本プロレスをオレらの世代で盛り上げようじゃねえか」と呼びかけたが、青柳は握手を断って去っていった。
続けて宮原は「紛れもなく歴史を動かした男、宮原健斗が後楽園に帰ってきたんだ。V10、この全日本プロレスの歴史のナンバーワンだ。紛れもなく、全日本プロレスの歴史上、最も最高なチャンピオンはこのオレだ。今のシンボルは宮原健斗で決まりだ」と豪語。さらに、「オレがシンボルということに異議があるレスラーがいるなら出てきてほしいな」と呼びかけた。
すると、諏訪魔が現れ、「おい、宮原、その三冠防衛記録、これ以上更新させるわけにはいかない。オレがストップしてやる。オレに挑戦させろ」と要求。同王座6度戴冠の史上最多記録を持つ男は「どっちが全日本プロレスの象徴か。そして、全日本プロレスとは何なのか。それが分かる戦いをしたい。答えを聞かせてくれ」と問いかけた。
すると宮原は「お前は全日本プロレスを守ってきた男かも知れない。ただ、今はオレだ。オレが受けるか受けないかはお客さまの声次第だ。全日本プロレス新旧の戦いが見たいのか、見たくないのか」と、今度は観衆に問いかけると、宮原コールと諏訪魔コールが場内を二分。これを聞いた宮原は「面白いじゃねえか。勝負だ」と受諾した。