ノア・杉浦貴、無観客試合なのに「お客さん!」V4後に中嶋の挑戦名乗り受け

 「プロレス・ノア」(29日、後楽園ホール)

 ノア初の無観客試合で、GHCナショナル王者の杉浦貴が田中稔の挑戦を退けて4度目の防衛に成功した。

 歓声のない静寂の中で、打撃などのラフファイトで主導権を握った杉浦。田中の執ような腕ひしぎ逆十字固めに苦しめられたが、最後は腕ひしぎ逆十字固めをアンクルホールドで何度も切り返してタップさせた。

 そして試合後、花道から中嶋勝彦が登場。「その赤くておいしいベルト、シンプルに獲りたいんですよね。なのでハッキリ言います。挑戦表明です」と次期挑戦者に名乗りを上げた。

 これに対し杉浦は、無観客試合にも関わらず「お客さん!お客さん!中嶋勝彦、イエスかノーか、お客さん!」と絶叫。観衆がいないことに気づいて「ああ、今日はごめん」と気を取り直し、「視聴者のみなさん、中嶋勝彦、イエスかノーか」と、CSと動画配信の生中継のカメラにマイクを向けた。続けて、「イエスらしいぞ」と視聴者の思いを代弁。「思いっきりやろう。やってやるよ。場所はどこでもいい」と受諾した。

 バックステージでは「うまいというか、徹底的な腕攻めでキツかったね」と試合を振り返った杉浦。中嶋の挑戦表明には「問題ないでしょ。常にベルトを狙える位置で、頑張ってくれてるんで。出てきたときのお客さんの反応で、ブーイングもなかったし」と、ジョークを交えて歓迎した。

 また、視聴者に問いかけたことを、「会場に来たくても来られない。すごい楽しみに見ている視聴者がいると思うんでね。参加してほしいなという気持ちもあったんで、ちょっとマイクを向けてみた。今日みたいに会場に来られなくても、どこかで見てくれているファンがいれば、オレたちはリングがあればそこで戦うんで」と説明。

 無観客については「試合に集中しているので、あまり気にならない。あと、ノアのファンはみんなどこかで見てくれているなって。テレビの向こう側で見られている意識はすごい感じた」という。最後は、「リングで試合をしている限り、人の目を気にして試合をしている。見てくれて、応援してくれなきゃ、オレたちは戦えないから。また会場で会いましょう」とメッセージを送った。

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