UFC「地球のどこかで」開催強行へ 王者ヌルマゴメドフは出場辞退
米総合格闘技団体UFCのダナ・ホワイト社長(50)が6日(日本時間7日)、ツイッターを更新し、4月18日に無観客開催する「UFC249」のメインカードでトニー・ファーガソン(36)=米国=とジャスティン・ゲイジー(31)=米国=のライト級暫定王座決定戦が行われることを発表した。
「UFC249」は当初、同級王者のハビブ・ヌルマゴメドフ(ロシア)にファーガソンが挑むビッグマッチが同日にニューヨーク・ブルックリンのバークレイズ・センターで予定されていた。しかし新型コロナウイルス感染拡大により、ニューヨークがロックダウンとなり、別の場所で無観客試合とすることに方針を変更した。
さらにはヌルマゴメドフがこの状況下においてはロシアからの出入国の問題も発生。ヌルマゴメドフは自身のインスタグラムで「世界中の有名人は、この病気の広がりを抑えるために安全な要求に従うよう人々に示さないといけない。それなのに俺だけがトレーニングしたり、世界中を飛び回ったりしないといけないのか」と出場辞退を表明した。
ヌルマゴメドフの出場辞退に対してはファーガソンが「逃げた」などと挑発。ここに元王者のコナー・マクレガー(アイルランド)まで参戦してメディア、SNSを通じて論争を繰り広げた。結局、カードを変更して暫定王座決定戦が行われることとなり、開催を強行する。
ホワイト社長は暫定王座決定戦について「サインは完了した。地球上のどこかで開催され、ESPNで100パーセント放送される」と断言した。