53歳タイソン氏復帰!?ミット打ちド迫力 チャリティーマッチ出場へトレーニング
ボクシングの元世界ヘビー級統一王者、マイク・タイソン氏(53)が1日(日本時間2日)、自身のインスタグラムにミット打ち動画を公開した。現役時代さながらの迫力あるパンチを繰り出したタイソン氏は、以前に出演したインスタグラム・ライブで、チャリティーマッチでリングに復帰するためにトレーニング中だと明かしていた。
大男たちをばったばったとなぎ倒したハードパンチは健在だ。左右左のフック3連打から、重い左ボディーを2発。ウイービングから最後は強烈な右をたたき込む。わずか5秒間の動画で、タイソン氏が現役復帰を期待させるには十分な動きを披露した。
スキンヘッドに、ほぼ白髪のあごひげ。赤いTシャツの下の腹回りは明らかに太めで、53歳の年齢は隠せない。それでもスピードとパワー、なめらかなコンビネーションは、あのタイソンだ。
本当に現役復帰はあるのか。CBSスポーツ電子版などによると、米国人ラッパーのT.I.と出演したインスタライブでタイソン氏は「リングに戻るために練習している。エキシビションマッチを考えていて、そのために調整している」と説明している。
薬物中毒者やホームレスを支援する資金を得るために、3、4ラウンドのチャリティーマッチを構想。すでにトレーニングを開始し、バイクやトレッドミルで約2時間の有酸素運動、軽めのウエートトレを300回ほど、さらに約30分間のミット打ちもこなしているという。
タイソン氏は2005年6月を最後に試合をしておらず事実上の引退状態。翌06年10月に出場した4ラウンドのエキシビションマッチでは開始直後に息が上がり、ダウンは奪ったもののブーイングを浴びた。それから10年以上。スタミナへの不安は残るが、迫力満点のミット打ちから伝わる本気度は相当だ。