全日本プロレスがカーベルとスポンサー契約増額延長 CC、最強タッグも開催へ
全日本プロレスは28日、都内で会見を開き、中古車販売、レンタカーなどを手がける株式会社カーベルと新たに2年間の広告スポンサー契約を結んだと発表した。8月末で切れる現在の3年契約から契約金は増額される。
会見には全日本の福田剛紀社長とカーベルの伊藤一正社長が出席。カーベル伊藤のリングネームでレスラー活動も行っている伊藤社長は「向こう2年間しっかりサポートさせていただきますので、安心して全日本プロレスを見守ってください」と力強く宣言した。
契約に至った経緯については、新型コロナウイルス感染拡大の影響で自社の売り上げが約75億円から60億円に落ち込む見通しを示しながら、「ボクが選手として活動していなければ、すべてのプロスポーツと同じようにスポンサーをやめていた。どんなスポーツのスポンサーさんも今年は休もうか、減額しようかとか、そうなるのが普通だと思うが、選手をやっていることで、全日本プロレスの人の顔が見えてくる。そういう仲間のお役に立ちたい」と説明。「プロスポーツは選手とファンとスポンサーが三位一体とならないと存続しない。すべてのスポーツのスポンサーさんに費用を捻出して、頑張っていただきたい。そういう刺激になればうれしい」と意義を強調した。
福田社長は「若くて元気のある企業と一緒に活動する機会を得られたことで、われわれも伸びていけると改めて希望を持っております。2年後には(全日本が)創立50周年を迎えます。その日まで両者がどれほどまで成長できるかを見守っていただければ」と期待。また、新型コロナウイルス感染者の減少などの条件付きながら、開催が延期になっていたシングルリーグ戦「チャンピオンカーニバル」を9月から10月にかけて、恒例の年間最終シリーズであるタッグリーグ戦「世界最強タッグ決定リーグ戦」も11月から12月にかけて開催する準備を進めていることも発表した。