ノア・潮崎、三沢さんにささげるV2!斎藤彰俊と熱闘「魂を感じました」
「プロレス・ノア」(14日、ノア特設アリーナ=無観客試合)
テレビマッチが放送され、GHCヘビー級選手権試合は王者の潮崎豪が斎藤彰俊を破って2度目の防衛に成功した。前日は09年に死去した“ノアの象徴”三沢光晴さんの命日。2人は三沢さん最後の試合に出場しており、斎藤が自筆の挑戦状を突きつけて、09年9月以来の王座をかけた対戦が実現した。
急性虫垂炎手術による欠場明け初戦の潮崎。緑色のリストバンドを着け、試合中に天国を指さすなど、三沢さんの思いを背負うかのような斎藤の気迫あふれる猛攻に防戦一方となったが、負けじと気迫を見せて耐え抜く。そして、終盤、斎藤得意の延髄斬りスイクルデスをラリアットで撃墜すると、ローリングエルボー、エメラルド・フロウジョンと三沢さんの得意技をたたみ掛け、最後は豪腕ラリアットで29分超の熱闘に終止符を打った。
試合後は敗れた斎藤が先にマイクを握り、「GHCヘビー級選手権試合ヘビー級チャンピオン潮崎豪殿、いやシオ!負けたけど、一言だけ言いたい。シオ、ありがとう。これで次に進むよ。またどこかで接点があったら戦おう。お前、最高のチャンピオンだよ」と感無量。これに、潮崎は「6月に、そしてこの日にあなたとこのベルトをかけて戦えたこと、誇りに思います。魂を感じました。ありがとうございました」と熱く応えた。
続けて、「ノアには魂のこもった戦いがあります。その魂を消さないよう、このリングはこれからも動き続けていきます。画面の向こうのみんな、ノアを見ていてくれ」と視聴者に宣言。最後は「アイ・アム・ノア!」と叫んで大会を締めた。
バックステージでは「みんなに会えるのもあと少しだと思う。それまで、このベルト守り守って、みんなと笑顔で会場で会いたいと思います」とファンに約束。そして、この日、7月18日に後楽園ホールで有観客試合が再開されることが発表された。