ノア・清宮海斗、念願の武藤敬司と初対戦で敗北「やっぱり強かった」
「プロレス・ノア」(14日、ノア特設アリーナ=無観客試合)
テレビマッチが放送され、ノアの“超新星”清宮海斗は、念願が叶って実現した“天才”武藤敬司との6人タッグ戦での初対決で敗れた。
清宮は谷口周平、モハメド・ヨネと組み、武藤、丸藤正道、望月成晃組と激突。武藤の株を奪うフラッシングエルボーを見せつけ、血気盛んに攻め込んだが、ドラゴンスクリュー、4の字固めなど武藤の老かいな天才殺法に主導権を握られる。そして、最後はヨネが孤立し、丸藤のパーフェクトキーロックで仕留められた。
天才の壁を痛感した清宮は意気消沈。「自ら武藤敬司と戦いたいと言って、こんなザマになって、本当に自分が憎いです。こんなチャンスを逃すなんて、バカなんじゃないかと思います」と自身を責めた。
それでも、「やっぱり武藤敬司は強かったです。かなわない部分はいっぱいありました。それでも、あの試合の中に光はあったと思う。レスラーとして通用した部分はあったと思う」と収穫を口にし、「通用しなかった部分は何なのか、一人のレスラーとして追求していきたいと思う。オレはこれで終わりにしたくない。武藤敬司という世界に一人しかいないあのレスラーを、オレはどこまでも追い続けていきたい」と、“天才追求”を誓った。
一方の武藤は余裕の笑顔。「いやー、清宮ですか。実はオレの息子と同じ年でね。息子は普通の社会に行ったからな。いつか戦いたいとオレは夢見ていたけど、夢破れて…。だけど、仮想息子じゃないけど、張り切りすぎて、最初ケツ打っちゃって、痛くて…。2人に助けられて、いい勝負できたかな」と振り返った。
続けて、「正直、オレまだまだ引き出しいっぱい持ってるから、違った武藤敬司でも勝負できるし。まだまだ胸を貸してもいいかな」と豪語。「今日はね対清宮と言うより、2人のパートナーの頼もしいこと。これからも組んで試合をしていきたいな。かゆいところの手が届く。女房でも気づかないような…」とトリオ継続を呼び掛けた。
これに丸藤が「22年プロレスやって、武藤敬司を吸収することはあきらめたので、横に並んで吸収したいなって」と反応し、「武藤さん、イニシャルMじゃないですか。丸藤もMじゃないですか。(望月も)Mじゃないですか。ちょっと敷居の高いイニシャルMの人間を集めないですか」と提案。武藤は「オレは2年ぐらい前にnWoというユニットをやってたし、どうせやるならアレを上回るようなM、世界規模のMの付いてるレスラーを入れて…。nWoの時のように著名人も入れて…」などと丸藤と議論し、「じゃあ、丸藤名前付けて。面白いな」と新ユニット結成へ動き出した。