スターダム大会再開 木村花さんの好敵手ジュリア「止まっているわけにはいかない」
「プロレス・スターダム」(21日、東京・新木場1stRING)
新型コロナウイルス感染拡大の影響により3月24日を最後に自粛を続けていた大会を約3カ月ぶりに再開した。
全選手、関係者に抗体検査を実施して陰性を確認。この日は観衆を会場の収容人員の約三分の一の100人に限定し、全観客に検温、手指の消毒、マスク着用を義務づけ、大声での応援の自粛を求めるなど感染予防を徹底して行われた。
自粛期間中には、ワンダー・オブ・スターダム王者の星輝ありさが5月に20日に首と頭部の負傷のため引退を発表。その3日後に23日には木村花さんが急逝するなど悲しい出来事が続いた。この日の試合前には、花さんを追悼するテンカウントゴングが打ち鳴らされ、選手総出で黙祷をささげた。
メインイベントには、花さんとライバル関係にあったジュリアが登場。自身率いるユニット、ドンナ・デル・モンドの朱里、舞華、そしてアクトレスガールズを退散した有田ひめか改め、ひめかを加えた4人組を結成して岩谷麻優、中野たむ、スターライト・キッド、飯田沙耶組を迎え撃ち、最後は最後は171センチの長身ひめかがパワフルなアルゼンチン式背骨折りで飯田をギブアップさせた。
試合後、ジュリアはマイクを握ると、まずは「おい、お前ら、会いたかったぞ!会いたくて、会いたくてたまらなかったぞ。興行再開1発目、ご来場、ご観戦いただいた諸君、本日はありがとうございました。お客さんのいる景色は最高だね」とあいさつ。続けて、「この3カ月間、自粛自粛でいろんなことがあり、みんなつらかったし、苦しかったと思います。我々もそうです」と心境を吐露した。
それでも、気丈に前を向き、「でも、スターダムはここで止まっているわけにはいきません。そういういろんなものを吹き飛ばして、前に前に進んでいかなくちゃならないので、スターダム全員で盛り上げていくんで、諸君は楽しんで、いつもどおり、いや、いつも以上の応援のほどよろしくお願いします」と、悲しみをを乗り越えての再出発をファンに宣言した。