「プロレス・新日本」（２２日、会場非公表＝無観客試合）

　３２人参加のシングルトーナメント「ニュージャパンカップ」の１回戦４試合が行われ、タイチが飯伏幸太とＩＷＧＰタッグ王座を保持する棚橋弘至を破って２回戦に進出した。

　入場時にコーナーでアピール中の棚橋をラストライドでたたきつける奇襲で主導権を握ったタイチ。不意打ちにグロッギー状態の棚橋をラフファイトで激しく攻め込み、盟友ＤＯＵＫＩの乱入も受けて圧倒する。雄たけびを上げて自身を鼓舞する棚橋の反撃を受け、トドメのハイフライフローを浴びる寸前に追い込まれたが、ＤＯＵＫＩの介入で回避。最後はアックスボンバーからの変形水車落としブラックメフィストでトドメを刺した。

　タイチは試合後もＤＯＵＫＩとともに棚橋に暴行し、救出に駆けつけた２回戦の対戦相手でもある飯伏幸太も同王座のベルトで殴打してＫＯ。ザック・セイバーＪｒ．とともに同王座挑戦にも名乗りを上げているタイチは、２人を踏みつけてマイクを持つと、「何が棚橋だ、飯伏だ。やる前から終わってるじゃねえかよ。お前らなんて、オレの前では結局こんなもんだ。お前ら２人ともやる前から勝負はついた。こいつらみたいなカスチャンピオン、タッグタイトルは当たり前だけどよ、このトーナメント、オレが奪って、そして内藤（哲也＝ＩＷＧＰヘビー級・インターコンチネンタル２冠王者）、待ってろよ。このオレが新日本プロレスのすべてを奪ってやる」と不敵な笑みを浮かべて宣言した。

　バックステージでもタイチは「テメエら、聞きたかったか、『愛してます』。そんなに甘くねえんだよ。愛はよ、いらねえんだよ。愛や上は人を狂わすからな。棚橋のブスのファンどもよ、お前らが狂ってんだよ。飯伏ファンも一緒だよ。こいつらが愛だ何だ言うから狂ってよ。いない方がせいせいするぜ。邪魔だ」と憎まれ口全開。「次は飯伏、お前だな。珍しい顔合わせだけど、勝負は見えている。タッグも見えた。もう棚橋や飯伏は相手じゃない。オレはその先を見てるから。内藤、待っとけよ。オレが来るかも知んねえぞ。全部このオレが奪ってやるよ。楽しみにしとけよ」と再度宣言した。