NJC・オカダ、永田に白目むかせて8強!「今のトップの新日本を感じてもらった」
「プロレス・新日本」(24日、会場非公表=無観客試合)
32人参加のシングルトーナメント「ニュージャパンカップ」の2回戦4試合が行われ、32歳の前年覇者オカダ・カズチカが今大会最年長52歳の永田裕志を破って準々決勝に進出した。
かつて永田の付け人を務めていたオカダは、永田とは5年前のG1クライマックスで勝利して以来の対戦。これまで挑発気味に永田を「オッサン」呼ばわりしてきた。一方、永田は、今大会は02~03年にかけてIWGPヘビー級王座を10度防衛したときの黒いガウンを着用して9年ぶりの優勝への意気込みを示し、1回戦では鈴木みのるを破って健在を印象づけた。
オカダは、「来いよ!」などと叫んで気迫を前面に押し出す永田と激しい打撃戦を展開。永田の雪崩式エクスプロイダー、ナガタロック2など大技を見舞われるピンチもあったが耐え抜き、最後は永田が延髄斬りからの岩石落としを変型コブラクラッチで切り返し、長時間絞め上げて白目をむかせて20分超の戦いにケリをつけた。
試合後はマイクを握ると「永田さん、オッサンと言ってすみません。永田さんはオジサンでした」と永田の健闘をたたえると、生中継のアナウンサーに呼び掛けて勝利者インタビューを行わせた。
どんなオジサンかと問われると、「今日の永田さんを見てカッコイイと思わない人はいないと思う。ダンディーな永田さん、オジサンでした」と説明。「永田さんとは8年前にレインメーカーとして帰ってきて、シングルマッチ2回目なんで。やっぱり、今のトップの新日本プロレスっていうものを感じてもらって。永田さんはあきらめたと思ってないですよ。絶対、オレらと一緒にまたやってやるんだって思っていると思うんで。ボクはいつでも胸を貸しますんで、永田さん、全然かかってきてください」と呼び掛けた。
さらに、永田がオカダについて新日本だけではなく業界の大黒柱だと言っていたことについて問われると、「オレしかいないでしょう。オレがやらないとダメだと思います。だからこそ、このニュージャパンカップ優勝して、ベルトを獲るのがボクの使命です。それが、永田さんとか、そういう先輩たちにお見せする今の新日本プロレスなのかなと思います」と自覚。優勝者は7月12日の大阪城ホール大会でIWGPヘビー級・インターコンチネンタル2冠王者の内藤哲也に挑戦することから、「(ベルトを)2つ持っている人がいますけど、ボクが目指すものは一つだと思っています」と、新日本の至宝IWGPヘビー級王座返り咲きを誓った。