“石の拳”ロベルト・デュラン氏が新型コロナ感染 ガッツ氏、船木氏らとも対戦
ボクシング元世界4階級王者でパナマの国民的英雄であるロベルト・デュラン氏(69)に新型コロナウイルスの陽性反応が確認されたことが25日(日本時間26日)、明らかになった。米ESPNなど複数海外メディアが報じた。
デュラン氏は数日前に体調を崩し、パナマ市内の病院で検査を受けた結果、新型コロナウイルスの陽性反応が確認されたという。現在は入院しているが、デュラン氏の家族によると、風邪を超える症状はなく、軽症と見られる。
デュラン氏は「石の拳」の異名をとる強打と圧倒的な攻撃力を武器に、ライト級からミドル級までの中から4階級を制覇。シュガー・レイ・レナード、トーマス・ハーンズ、マービン・ハグラーの米国勢との対戦は名勝負の連続で、80年代黄金の中量級神話となった。
日本選手との対戦では、1971年10月に元世界ジュニアライト級王者の小林弘(中村)にパナマ市でのノンタイトル戦で7回KO勝ち。73年9月にはWBA世界ライト級王座の3度目の防衛戦で、パナマ市にガッツ石松(ヨネクラ)を迎え、10回TKO勝ち。74年12月には高山将孝(ピストン堀口)を初回1分40秒で沈めた。また、ピークを過ぎた92年4月には東京体育館での藤原組の興行に参戦。船木誠勝と異種格闘技戦を行い、腕固めで敗れている。