全日本、112日ぶりに有観客試合再開 三冠王者・諏訪魔「幸せだよ」
「プロレス・全日本」(13日、新木場1stRING)
新型コロナウイルス観戦拡大防止のため無観客試合を続けていた全日本が3月23日以来112日ぶりに有観客試合を再開した。
観客はファンクラブ会員限定で、収容人員の三分の一に絞り、消毒、マスク着用などを要請。さらには全観客にフェイスシールドを配って装着を求めるなど、感染対策を徹底した。
三冠ヘビー級王者の諏訪魔は石川修司、佐藤光留、岡田佑介と組んで阿部史典、吉田綾斗、岩本煌史、ジェイク・リー組と対戦して、岡田がリーに蹴殺されたが、久々の観衆の前での戦いに満足顔。「お客さんの前でプロレスができるっていうのは、やっぱり楽しい。幸せだよ。この日を待ち望んでいたからね」と喜び、大声での応援を自粛して拍手を送った観衆に「声出したいと思うんだよね。でも、行儀よく見てくれるよね。でも、もう少しだと思うんだよね、我慢は。この状況のなかで精いっぱい楽しんでくれて、シールドとかつけてやってくれているわけだから。もっとよくなっていくんじゃないかな」と感謝し、コロナ禍の好転を期待した。
だが、戦いに目を向ければ、敗れた若手の岡田が試合後、「もうオレはエボリューションで何も見い出せへんねん。オレ自身がもう上がれんのや」と、浮上を期して諏訪魔率いるエボリューションからの脱退を宣言。諏訪魔は表情を変えることなく、「やめてやりたいことがあるんだったら、お前の好きになようにやれよ。お前が上がることが望みだよ。頑張れよ」とクールに送り出した。