オカダ 裕二郎に制裁! IWGP挑戦は「するわけねえだろ」
「プロレス・新日本」(25日、ドルフィンズアリーナ)
オカダ・カズチカが抗争中の高橋裕二郎との一騎打ちを制した。
両者の遺恨の発端は11日のニュージャパンカップ決勝戦で、オカダとEVIL戦に乱入し、EVILの勝利をアシストした時。その後、オカダは裕二郎に「オレの位置まで引きずり落としてやるよ」と予告されていた。オカダと裕二郎はともに04年デビュー。裕二郎はレスリング学生王者になるなどアマチュアエリート、オカダは中卒のたたき上げだったが、裕二郎がくすぶっている間にオカダは出世街道を歩み、日本を代表するレスラーとなった。格差が付いた怨念をぶつけるように挑んできた裕二郎の挑戦をオカダは余裕で受けて立った。
だが、オカダは裕二郎の老かいなインサイドワークと、裕二郎のセコンド外道の介入にも悩まされて苦戦。最近得意としている変型コブラクラッチを再三繰り出すも、噛みつき攻撃で脱出されてしまう。それでも最後はカウンターのドロップキックで流れを引き寄せ、最後は旋回式のツームストーンパイルドライバーからの変型コブラクラッチでねじ伏せた。
試合後のオカダは「これがしょうがない現実だよ。やってやるぜ、と思ったところで実力差は変わらない。これが完璧な実力差でしょう」と涼しい顔。「でもさ、裕二郎さん、いい感じでスイッチは入ったんじゃないの。気持ちの入った一発一発が強烈だったし、次、また激しい戦いができたらいいんじゃないかと思います。今日の裕二郎さん、最高に魅力的でしたよ」とたたえることも忘れなかった。
日本プロレス界の第一人者だが、現在は無冠。今後について「IWGP挑戦は、するわけねえだろ。そんなもん興味なくなったんで」と、当面のIWGPヘビー級王座挑戦は否定し、「1個、面白いことやろうかなと。アイデアは出てきているんで。それを会社が飲んでくれるか分からないですけどね。今の新日本を見ていた人、昔からの新日本プロレスを見ていた人、賛否両論の否が出るかもしれない。そんな面白いこと、みなさん期待しといてください」と予告した。