新日本・棚橋、飯伏との不協和音が増幅「つなぎ止めとく権利はないかも」
「プロレス・新日本」(6日、後楽園ホール)
IWGPタッグ王座奪回を目指す“ゴールデンエース”棚橋弘至&飯伏幸太の不協和音がさらに増幅した。
飯伏が現同王者のタイチ、ザック・セイバーJr.組から勧誘を受け、結束にほころびが見え始めている2人。この日は、上村優也を加えて、タイチ、ザック、金丸義信組と対戦した。
だが、タイチにコンディションを酷評されている棚橋は、古傷の左ヒザを集中攻撃されて苦戦。さらに、タイチに「全然動けねえじゃねえか」などと屈辱的な言葉も浴びせられた。終盤には3人攻撃を浴びて排除され、孤立した上村が奮闘むなしく金丸のディープインパクトに沈んだ。
タイチとザックは試合後もグロッギー状態の棚橋を暴行。さらに、2人で棚橋の両手をつかむと、タイチが飯伏に向かって「終わらせろ」と棚橋への攻撃を要求した。これに飯伏は考え込んで動けず。すると、タイチは飯伏にも暴行を加えた。
タイチとザックが去った後、飯伏はぼう然。ようやく立ち上がった棚橋を待つことなく去っていった。
タイチはバックステージで「見たか、あいつら、ついに終わったぞ。見たか、飯伏のあきれ果てた顔をよ。飯伏もようやく分かったようだな」と、ゴールデンエースの分断に手応え。7日のNEVER王者無差別級6人タッグ王座決定トーナメント1回戦でも、この日のトリオで飯伏、棚橋、マスター・ワト組と対戦することになっており、「明日もダメだな。明日、オレら不戦勝。じゃあな、棚橋よ。飯伏、楽しみにしているよ。お前がどうするか」と呼び掛けた。
一方のゴールデンエースは、飯伏が「上村はすごい頑張っていたんですけど…」と話しているところに棚橋が現れ、「飯伏、明日は信用してくれ。大丈夫」と約束した。だが、飯伏は無言で去っていく。棚橋は「口で大丈夫って言っても伝わるわけじゃないし。飯伏みたいな旬なレスラーをオレがつなぎ止めとく権利はないのかもしれないね」とつぶやいた。