江幡 親友・三浦春馬さんへ捧ぐ追悼星「僕たちの心の中では一緒に戦っている」

 植山征紀(左)にキックを見舞う江幡塁
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 「RIZIN.22」(9日、ぴあアリーナMM)

 新型コロナウイルス感染拡大の影響により2月22日を最後に自粛していた大会が再開された。7月18日に死去した俳優の三浦春馬さん(享年30)の親友でキックボクシングWKBA世界スーパーバンタム級王者の江幡塁(29)=伊原道場=がシュートボクシング日本同級王者の植山征紀に3-0の判定で勝利。三浦さんのいる天国にRIZIN2戦目での初白星をささげた。

 3人で手にした勝利だ。3回にダウンを奪った後、試合終了まで激しく打ち合い、勝ち名乗りを受けた江幡。リング上で「7月18日、本当に試合間近でした。僕ら3人で、小さい頃から夢を語ってきた親友が亡くなりました。本当に目の前が見えないぐらいにつらくて」と口にし、「だけど、僕はファイターです。僕の生き様をこのリングで見せることしかできません。僕はこのリングでこれからも、どんなにつらいことがあっても、メッセージを送り続けます」と力強く誓った。

 江幡は双子の兄でキックボクサーの睦とともに、同じ茨城県土浦市出身の三浦春馬さんと小学校からの親友同士。中学卒業前には、江幡兄弟がキックボクシングで王者になり、三浦さんが俳優で有名になることを約束した。

 3人で入場した昨年大みそかのRIZINデビュー戦では、那須川天心(TARGET/Cygames)に1回TKOの完敗。そして、8月の江幡参戦の話も進んでいた中で三浦さんの悲報が届いた。江幡は「自分自身では戦えないかなと思うような精神状態まで行った」という。それでも、3人で語り合った格闘技で輝くという夢をかなえるために出場を決意。もう三浦さんと入場することはかなわないが、この日は「3人で入場している感じだった。僕たちの心の中では一緒に戦っている」と、天国と気持ちを通い合わせていた。

 「誓った夢。自分たちが輝く。ぶれずに真っすぐ追いかけて行きたい」。3人の夢はまだまだ終わらない。

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