RIZINで“負けたら引退”の朴光哲、青井に敗れ「けじめはつけないと」も複雑
「RIZIN.23」(10日、ぴあアリーナMM)
MMAルール66キロ契約5分3回戦で、負ければ引退を示唆している元ONEライト級王者の朴光哲(43)=KRAZY BEE=は“修斗の昇り龍”青井人(23)=BLOWS=に0-3の判定で敗れた。
試合はスタンディングで、距離を取ってけん制し合う展開に終始。1回に青井の右フック、2回には朴の右ストレートがヒットしたが、決定的な場面は見られず、3回終盤に青井がワンツーからの連打、左の後ろ回し蹴りでかかとを顔面にヒットさせたところでゴング。青井の勝ちが告げられると、朴は即リングを降りて去っていった。
朴は4月に予定されていた大会で、引退をかけてRIZIN7連勝中で130万人以上のチャンネル登録者を持つ人気ユーチューバーでもある朝倉未来(28)=トライフォース赤坂=と対戦予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により中止。相手が20歳下の青井に変わってのRIZINデビューとなったが、負ければ引退の考えは変わらず、「ロード・トゥ・朝倉未来」の言葉を用いて、未来との対戦を熱望していたが、結果を残せなかった。
試合後のインタビューでの朴は「すごく悔しいです。決してなめていた訳じゃないけど、もっとやれると思った」とサバサバとした表情。今後について問われると、「こんなチャンスをいただいて、いろんな人にサポートしてもらって、結果がこれですから、けじめはつけないといけないのかな」と引退を示唆した。
だが、「やり残したことだらけです。一攫千金狙ってるので」と苦笑し、時間を空けての復帰について、「多分そうなると思う。朴ちゃんやめへんでって。ちょっと時間かかっちゃうかも知れないですね」と、可能性を否定しなかった。
一方、勝った青井は消極的な試合展開での勝利に「やっぱりレジェンド相手やと自分の実力不足やったんかな。結果、判定で勝ててよしとしようかな」と喜びは控えめ。「フェザー級で戦って行くには実力不足と思っているので、もっと練習して、もっと強くなって復帰こようと思います。ちょっと手をケガしたかも知れないんで」と反省しながらも、精進を誓った。