元東洋王者・松本好二氏長男の圭佑 いきなりダウンもTKOデビュー
「ボクシング・6回戦」(24日、後楽園ホール)
元日本・OPBF東洋太平洋フェザー級王者で世界王座に3度挑戦した松本好二トレーナーの長男で、18年アマチュアボクシング全日本バンタム級準優勝の松本圭佑(21)=大橋=がデビュー戦で三宅寛典(32)=ビッグアーム=を4回34秒TKOで破った。
松本は開始早々、11歳年上で21戦のキャリアを持つ三宅のワンツーを浴びてダウンを喫するまさかのスタート。だが、動じることなく鋭いワンツー、ボディーなどを次々と突き刺して優位に試合を進める。その後も背局的に前に出て的確にパンチをヒットさせ、2回には右目尻、3回には左目上をカットさせるなど圧倒。そして、4回開始から連打を浴びせてストップを呼んだ。
試合後は「初めて効かされる経験をして、ダウンも初めてなので、メチャクチャ焦った。小さい頃からいろんな人にかわいがってもらった環境の中でデビューさせてもらって、プレッシャーを楽しもうとしたんですけど、緊張しました」と振り返った松本。「初めてダウンして、デビュー戦でこういう経験ができて、よくはないですけど経験としてはよかったと思います」と前向きに受け止めた。
トレーナーの父ら家族の支えを「メチャクチャ大きい」といい、「プレッシャーにはなったんですけど、いい勝ち方をしないといけないという思いがあったので、結果だけ見ればこういう形で勝てたのでよかった」と、恩返しに満足顔。「目標は世界チャンピオンですけど、あんなミスをしては世界チャンピオンなんて言ってられない。胸を張って世界チャンピオンと言えるように頑張っていきたい」と反省しながらも、父が果たせなかった世界王者を目標に掲げた。