元世界王者の久保隼が9・26再起戦「好きな事をやっていていいのが単純に幸せ」

 ボクシングの元WBA世界スーパーバンタム級王者・久保隼(30)=真正=の再起戦が25日、所属ジムから発表された。9月26日に神戸市立中央体育館で、14年中日本フェザー級新人王の五十嵐嵩視(たかし)=トコナメ=と58・0キロ契約8回戦で行われる。

 2017年4月の世界初挑戦でネオマール・セルメニョ(ベネズエラ)に11回TKO勝ちした久保は、同年9月の初防衛戦で王座から陥落。昨年3月には目の負傷で手術を受けた。同年5月に敵地でWBA世界フェザー級王者・徐燦(中国)に挑んで6回TKO負けし、進退を保留していた。

 再起について久保は「今の世の中になり、改めて思うのは、好きなことをやっていていいのが、単純に幸せだということ。ファミコンをやっている子供と同じなんですよね。やる時に『よし何時間でやめる!』なんて思っていないはず。親に『止めろ!』と言われるまでやってやるぜって思ってるはずです」とコメント。「自分がボクシングを続けると下した決断に誇りを持って頑張りたいと思います」と決意を述べた。

 久保の試合がメインの同興行では、WBO女子世界アトム級王者・岩川美花(高砂)と挑戦者・鈴木菜々江(シュウ)の世界戦がセミ。元日本バンタム級王者で14年に引退した大場浩平(サンライズ)が、湊義生(JM加古川)とのバンタム級6回戦で6年ぶりに再起する。

 試合は人数を制限して有観客で行われる予定。メインとセミは同ジムの公式YouTubeチャンネル「ボクシングリアル」で生配信され、後日全試合が配信される。

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