大日本・文体最後のプロレスに藤波が来場!伝説IWGP戦「猪木さんのすごさ知った」
「プロレス・大日本」(30日、横浜文化体育館)
1962年の開館以来、多くの名勝負を生み、9月6日に閉館する横浜文化体育館最後のプロレス大会に藤波辰爾が来場。1988年8月8日に同体育館で、王者として師匠であり挑戦者のアントニオ猪木と60分時間切れ引き分けの大熱戦を演じた伝説のIWGPヘビー級選手権試合などの思い出を語った。
藤波は当初、試合に出場する予定だったが、腰椎狭窄症のため欠場。この日はスーツ姿で横浜文化体育館最後のリングに上がると、「今日も結構な暑さですけど、あの時は暑かった。ボクにとっては夢のような1時間。あのときボクは34歳。猪木さんは44歳。あの動きとあのファイト、猪木さんのすごさを改めて知りました。引退をささやかれていた時ですけど、いろいろとコンディション調整したのでしょう」と、32年前の記憶を思い起こした。
「長いようであっという間の60分。このまま時間が止まって欲しいな、というような気分。そしたら、どこからか長州力選手が上がってきて猪木さんを肩車して、ボクは越中詩郎が肩車した。まったく打ち合わせも何もなかった。周りが雰囲気を作り上げてくれた」と試合後の感動的シーンも回想。続けて、「後楽園ホール、札幌・中島体育センター、飛龍革命の沖縄・奥武山体育館とかいろいろありますけど、ボクにとって横浜文化体育館は一つの聖地ですね」と話し、「ここに立っているだけでも感無量。プロレスに入って50年、最後にあいさつだけですけど立たせてもらって、横浜文化体育館、大日本プロレスさんに本当に感謝します」と頭を下げると大きな拍手が送られた。