アントニオ猪木60周年を井上尚弥が映像で祝福「卍固めで防衛します」
元プロレスラーのアントニオ猪木のデビュー60周年会見が30日、都内で開かれ、多くの著名人から祝福のビデオメッセージが公開された。
プロレス・格闘技界からはオカダ・カズチカ(新日本)中邑真輔(WWE)、ウィリアム・リーガル(WWE)、坂口征二氏ら新日本のOBレスラー、キックボクサーのピーター・アーツ、総合格闘技RIZINの榊原信行CEO、元K-1プロデューサーの石井和義氏が祝福。さらに、現地時間の10月31日に米ラスベガスでボクシングWBO世界バンタム級1位ジェーソン・モロニー(豪州)と防衛戦を行うWBA・IBF世界同級統一王者の井上尚弥(大橋)も所属ジムの大橋秀行会長とともに映像に登場し、「アントニオ猪木さん。60周年おめでとうございます。10月31日にラスベガスで防衛戦を行います。卍固めで防衛します」と祝いの言葉を送るとともに、ボクシングでは反則となる猪木の得意技を名を出すジョークを交えて勝利を誓った。
他にもタレントの明石家さんま、大相撲の横綱白鵬、フリーアナウンサーの古舘伊知郎、歌手の川畑要ら、“燃える闘魂”をリスペクトする豪華な面々もメッセージを届けた。
会見で猪木はまず「元気ですかー!」と決めゼリフを絶叫したが、世間はコロナ禍とあって「大きな声を出しちゃいけないんですね」と苦笑い。「60周年、60年生きてないと思ったんですけど、生かされてしまいました。仲間たちもみんな旅立ってしまって、1人取り残された感じです。どちらにしても、このコロナも終わると思いますけど、明日に向けて、来年に向けて、思い切って、いろんな発想をもって頑張って行こうと思います」とあいさつした。
報道陣から菅新政権について思うことを問われると、「コロナで踏んだり蹴ったり。誰にスガればいいのか。アイムソーリー」とアントンジョークで笑いを誘い、「世界のリーダーがみんな小さくなってしまった気がします。地球規模で物事を考えられるリーダーが誕生するために、菅さんには頑張ってほしいです」とエールを送った。
また、来年9月29日までを「アントニオ猪木デビュー60周年記念イヤー」と位置づけて、さまざまな制作物やイベントの企画を発表。「アントニオ猪木 世界闘魂目録」(双葉社刊)、「猪木力 不滅の闘魂」(河出書房新社刊)の出版物のほか、東京サウンド・プロダクションなどより「アントニオ猪木 Blu-ray BOX」発売、株式会社アニモによる猪木の音声をベースにしたアプリケーション開発、JTB主催のアントニオ猪木と楽しめる募集型ツアー(21年1月16、17日)、麻原酒造より記念の日本酒ボトル発売、株式会社ジュウロクホウイより記念フィギュア発売などが予定されている。