「ボクシング・東洋太平洋スーパーバンタム級タイトルマッチ」（８日、後楽園ホール）

　王者の勅使河原弘晶（３０）＝三迫＝が輪島功一スポーツジムから移籍後初戦で４度目の防衛に成功した。俊敏な足さばきで距離を保ってパンチを見切り、上下に打ち分けて圧倒。６回に連打で２度のダウンを奪ってストップを呼んだ。

　想定通りの中盤でのＫＯに「勅使河原とＫＯはセット」と満足顔。三迫ジムでは加藤健太トレーナーの指導を受け、「足が使えるようになった。打たせずに打つボクシングに変わった」と成長を実感している。トランクスには「人生を変えてくれた方。師匠」という前所属ジムの会長で元世界王者の輪島功一氏の名を入れている。恩返しの勝利に「明日報告します」と話した。

　現在はＩＢＦ世界３位にランクされて世界も射程圏内。所属ジムの三迫貴志会長は「チャンスがいつ来てもいいように備えたい」と前向きに話した。