新日本G1・飯伏が史上3人目連覇!SANADAと死闘35分、ジェイが対戦要求
「プロレス・新日本」(18日、両国国技館)
20選手がA、Bの2ブロックに分かれて争うシングルリーグ戦「G1クライマックス」の優勝決定戦が行われ、Aブロック1位の飯伏幸太がBブロック1位のSANADAを破って蝶野正洋、天山広吉に続く史上3人目の連覇を達成した。
飯伏は史上初の3年連続、SANADAは初の決勝進出。高い身体能力の持ち主で華麗な空中殺法を得意とする2人は、新型コロナウイルス感染防止のために声援自粛を求められている観衆からの大拍手を受けながらのにらみ合いから始まると、長時間レスリングの攻防を繰り広げた後、プランチャの応酬、飯伏のスターダストプレス、SANADAのラウンディングボディープレスの交わし合いなどで観衆を魅了した。
そして、30分が経過して試合は大きく動く。飯伏が強烈なハイキック、ボマイェから必殺のカミゴェを繰り出したが、SANADAは寸前でかわしてポンプアップ式TKOで切り返す。さらに、SANADAはラウンディングボディープレスを連発するが、今度は飯伏が2発目をヒザで迎撃。そこから両者はコーナーを利用してドラゴンスリーパーの切り返し合いを展開し、それを制した飯伏が荒技の人でなしドライバーにつなげた。
さらに、カミゴェを放つがSANADAはまたも逆さ押さえ込みで返し、再度のカミゴェもかわしてオコーナーブリッジで丸め込む。飯伏は客席がどよめくほどの際どいタイミングで返し、今自身が飛びヒザ蹴りからのカミゴェをヒットさせるが、今度はSANADAがカウント3ギリギリで返す。ここで飯伏は追撃のカミゴェをたたき込んで3カウント。試合時間はG1優勝決定戦史上最長の35分12秒だった。
試合後は、G1史上最多5度の優勝を誇る蝶野正洋から授与されたトロフィーを抱きしめて喜びを表した飯伏。マイクを持つと、「こういう時代に、こんなにたくさん集まってくれて、本当にありがとうございます」と感謝。優勝者には来年1月のIWGPヘビー級王座挑戦権利証を与えられることで、「ボクは早く前みたいなプロレスの時代が来ることを願っているので、一刻も早くこのG1をIWGPヘビー級(王座)のベルトに変えたいと思います」と同王座初戴冠への意欲を示した。
続けて、「いつも言ってますけど、ボクは逃げない、負けない、あきらめない、そして、裏切らなかった」と得意のセリフを口にし、「ボクは本当の神になる」と宣言した。そして、インタビュー中にはジェイ・ホワイトが現れて、英語で対戦をアピール。今年1月4日の東京ドーム大会とG1公式戦でジェイに敗れている飯伏は「次、彼がやりたいのならいつでもやってやる」と受けて立つ姿勢を見せた。