新日本G1・飯伏35分死闘制し連覇「ボクは神になる」蝶野、天山に次ぐ史上3人目!

 連覇を果たした飯伏幸太
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 「プロレス・新日本」(18日、両国国技館)

 20選手が争うシングルリーグ戦「G1クライマックス」の優勝決定戦が行われ、飯伏幸太(38)がSANADA(32)を破って蝶野正洋、天山広吉に続く史上3人目の連覇を達成した。優勝決定戦史上最長35分12秒の激闘の末、最後は飯伏が相手の両腕をつかみながら放つヒザ蹴りカミゴェでトドメ。自身初のIWGPヘビー級王座奪取に意欲を示し、ジェイ・ホワイトから対戦を要求された。

 “神”に近づく大きな一歩だ。初めて秋に開催された“真夏の祭典”で史上初の3年連続決勝進出から連覇を成し遂げた飯伏。初めて優勝決定戦に進出したSANADAとの決戦はコロナ禍の暗い影を吹き飛ばすような熱戦となった。

 高い身体能力を持つ2人はレスリングの攻防だけでなく、飯伏のスターダストプレス、SANADAのラウンディングボディープレスをかわし合うなど、華麗な空中殺法で観衆を魅了。30分を経過して試合は大きく動き、飯伏は人でなしドライバーから必殺カミゴェを放ったが、SANADAに逆さ押さえ込みで返された。

 再度のカミゴェもオコーナーブリッジで丸め込まれ、飯伏は客席がどよめくほどの際どいタイミングで返す。そして飯伏はハイキック、飛びヒザ蹴りとつないで、ついにカミゴェが命中。今度はSANADAが際どいタイミングではね返したが、飯伏はこん身の力で追撃のカミゴェをたたき込んで葬った。

 試合後はマイクを持つと「一刻も早くこのG1をIWGPヘビー級(王座)のベルトに変えたい」と自身初の同王座戴冠を宣言。最後は、今シリーズで言い続けてきた「ボクは本当の神になる」との誓いを叫んで締めた。

 インタビュー中には、20年の1月5日とG1公式戦で飯伏を破ったジェイ・ホワイトが現れ、飯伏に与えられる同王座挑戦権利証への挑戦を要求。飯伏は「いつでもやっていい」と受けて立った。そして、「あとはIWGPヘビーを取るだけ。そしたらもっと、“神”に近づけると思います」と前を見据えた。

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