データから見る井上VSモロニー パンチ数ほぼ同数も強打のヒット数に倍近い差
「ボクシング・WBA・IBF世界バンタム級タイトルマッチ」(31日、ラスベガス)
WBAスーパー・IBF世界バンタム級王者の井上尚弥(27)=大橋=が10月31日(日本時間11月1日)、米国ラスベガスのMGMグランド・カンファレンスセンターで1年ぶりの試合に臨み、WBA2位・IBF4位の挑戦者ジェーソン・モロニー(29)=オーストラリア=に7回2分59秒KO勝ち。WBA王座4度目、IBF王座2度目の防衛に成功した。
ボクシングの試合におけるパンチ数とヒット率を数値化し、米国などで活用されている「CompuBox」が井上-モロニー戦の分析結果を公開した。
それによると、合計パンチ数は井上が338発、そのうち107発がヒットしてヒット率は32%。モロニーはほぼ同数の334発を放ち62発がヒットして、ヒット率19%だった。
総パンチ数の中で、井上はジャブが164発(ヒット率27%)、パワーパンチが174発(ヒット率36%)。モロニーはジャブが209発(ヒット率14%)、パワーパンチが125発(ヒット率26%)。
これを見るとパンチ数はほぼ同数ながらヒット数は井上が2倍近く多く、特に強打の割合とヒット数で明確な差が出ている。強打でプレッシャーをかけながら中盤からはカウンター狙いに切り替えた井上が、カウンター2発でモロニーを鮮やかに沈めて、7回に試合を終わらせた。