「プロレス・新日本」（７日、エディオンアリーナ大阪）

　東京ドーム（大会＝来年１月４、５日）・ＩＷＧＰヘビー級・同インターコンチネンタル２冠王座挑戦権利証争奪戦が行われ、挑戦者ジェイ・ホワイトが保持者の飯伏幸太を破って史上初の同権利証奪取に成功した。

　セコンド外道の介入も利用した、ずる賢いインサイドワークと場外戦などのラフファイトで攻め込んだホワイト。飯伏の人でなしドライバー、ラストライドなどの猛反撃を浴びるも耐え抜く。最後も飯伏の必殺カミゴェでトドメを刺される寸前に陥ったが、巧みに身をかわしてロープに自身の両足をかける反則を利用した逆さ押さえ込みに持ち込むと、レフェリーは気づかずに３カウントをたたいた。

　まさかの逆転による史上初の権利証移動に大声の自粛を求められている観衆は騒然。飯伏も信じられないと言いたげな表情で、ぼう然と立ち尽くした。疑惑の勝利で２冠王座への挑戦を決定的にしたホワイトはバックステージで「言っただろ。飯伏は真のＧ１（クライマックス）優勝者でもなければ、アイツが権利証を防衛することもない。宣言通り、権利証は真の勝者であるオレのものだ。オレが東京ドームのメインイベントでダブル王座戦に挑戦するんだ。そして、もちろん、このオレが勝つ」と強弁。一方の飯伏は「こういう現実があるんですか。でも、レフェリーが３カウントたたいたわけだから。こんなところで終わっていいのか。本当にあり得ない。この現実が受け入れられない」と、力なく話すだけだった。