新日本・内藤 EVILに激勝2冠V1!権利証奪取ホワイトが来年1・5挑戦要求
「プロレス・新日本」(7日、エディオンアリーナ大阪)
IWGPヘビー級・同インターコンチネンタル2冠選手権試合が行われ、2冠王者の内藤哲也がEVILを破って初防衛に成功した。
大混乱の激闘だった。内藤は今年4度目の一騎打ちとなったEVILに腰を集中攻撃され、参謀役ディック東郷の介入にも悩まされて苦戦。それでも、一時は必殺デスティーノ2連発で勝利したかに見えたが、東郷がレフェリーを妨害して3カウントはならず。さらに、高橋裕二郎も加勢して東郷と2人がかりの暴行を受けたが、そこに盟友SANADAが駆けつけて2人を排除した。
終盤には金的攻撃の応酬でダブルダウン状態。すると今度はジェイ・ホワイトが現れて盟友EVILを立ち上がらせ、内藤をSSSでマットにたたきつけた。再び訪れた内藤のピンチに、この日に反則を使っての逆さ押さえ込みでフォールされる疑惑の裁定でホワイトに2冠王座挑戦権利証を奪われた飯伏が駆けつけてホワイトを排除。ついに1対1となった内藤は、気力を振り絞ってバレンティアからのデスティーノでEVILを葬った。
試合後はまたもホワイトがリングに上がり、内藤に来年の1月4、5日に開催される東京ドーム大会で挑戦することを宣言し、「オレは1月4日は休ませてもらう。1月5日に挑戦する」と要求。すると、飯伏も納得いかない表情でホワイトをにらみつけた。ホワイトが「お前には関係ない。ベルトは内藤、権利証はオレが持っている」などとほえながら去っていくと、飯伏はそれを追って去っていった。
困惑する内藤は締めのマイクではホワイトの要求には触れず。まずは「EVILとの今年4度目のシングルマッチ。ここ大阪でも2度目のシングルマッチだったわけで、『見たくなければセミファイナル終了後、帰宅して下さい』と言いましたが、これだけたくさんのお客様に残っていただいたこと、心から感謝します」と頭を下げ、新日本は年内にもう1回、大阪大会を開くが自身は欠場するため、これが今年最後の大阪大会出場となることを明かし、「また来年、みなさまと会場でお会いできるその日をお待ちしています」とメッセージを送った。
バックステージでも内藤は「オレ、英語よく分かんないんだよな」とホワイトの要求に対する返答はせず。8日に会見が予定されているため、「その時に話しますよ」と話すにとどめた。
また、ホワイトは「権利証が動いたのはこれが初めてだろ。よく覚えておくんだな。内藤、乾杯。だが飯伏、権利証はもうオレのものだ」と主張。飯伏は「残念だったけど、反則じゃねえか。負けてないよ。3カウント、ロープ、なんでレフェリーは見ていないの。オレはチェックしたから。ちゃんとチェックしてから3カウントたたいて。オレはまだあきらめてないから」と、ホワイトの勝利に異議を唱えた。