京口の世界戦中止を調査へ「看過できない」“やり直し”認めない可能性も
日本ボクシングコミッション(JBC)と日本プロボクシング協会(JPBA)は10日、新型コロナウイルス対策連絡協議会をオンライン上で開催。11月3日に大阪で予定されていたWBA世界ライトフライ級タイトルマッチが、王者の京口紘人(ワタナベ)とそのチーフセコンドが前日のPCR検査で陽性と判定されて中止となったことについて調査をすることなどを決めた。
JBCの安河内事務局長が「このようなことが続けば日本でのボクシング興行が難しくなってくる。社会的な影響も強いので看過できない」と話すなど、同協議会は新型コロナウイルス感染拡大後では日本初の男子世界戦が中止となったことを問題視。感染経路の調査、その後のジム内の感染状況の報告、ジムでの予防策などがガイドラインにそって徹底されていたかどうかを2週間程度の期間を設けて同協議会名で調査実施していく。
同タイトルマッチ主催者のワタナベジムは年内に同一の組み合わせを開催する意向を示しているが許可をするかどうかは調査結果を見て考えるという。安河内事務局長は「感染が起こるべくして起こったなどの状況が改善されなければ、次の世界戦や興行はない」との可能性も示した。