新型コロナで中止の京口世界戦、ジム会長は年内開催巡る賛否明かす
ボクシングのワタナベジムは14日、オンライン上で会見を開き、所属選手でWBA世界ライトフライ級スーパー王者の京口紘人(26)とそのチーフトレーナーが2日に新型コロナウイルス感染症のPCR検査で陽性と判定され、3日にインテックス大阪で予定されていた同級10位タノンサック・シムシー(20)=タイ=との3度目の防衛戦が中止となったことについて謝罪と説明などをした。年内の同カードでの開催可否について、日本ボクシングコミッション(JBC)の調査、18日にジムから日本プロボクシング協会(JPBA)への報告を行った後、それぞれの判断を仰いでから意思表示をするとした。
会見には京口、同ジムの渡辺均会長、深町信治マネジャーが出席した。各方面への謝罪をした渡辺会長は今後については、「関係者からいろんな意見を聞いて、年内にやるべきという意見と、新型コロナウイルス感染が急増している中でやってはいけないという意見がある」と説明した。
渡辺会長は中止直後は同一カードで年内の開催を目指す意向を示していた。JBCによる2週間の調査、18日にはジムから日本プロボクシング協会(JPBA)への報告があるため、JBCとJPBAの判断を仰いでから意思表示をするとした。
ただし、ジムの今後の経営方針としては、「新型コロナウイルス対策には十分な注意を払ってきましたが、今後は増加傾向にある新型コロナウイルス対策を最重要課題として、ジム経営に取り組む」と表明した。
陽性判定を受けていた京口は、2日の夜から12日まで隔離され、現在は東京の自宅に戻っている。中止決定後初めて公の場で口を開き、関係者だけでなく「対戦相手にも申し訳ない気持でいっぱいです」など、謝罪した。