五輪銀の“忍者レスラー”太田忍 大みそかに所英男とデビュー戦「負けるつもりない」
「RIZIN.25」(21日、大阪城ホール)
16年リオデジャネイロ五輪のレスリング男子グレコローマンスタイル59キロ級銀メダリストの太田忍(28)が総合格闘技に転向し、大みそかのさいたまスーパーアリーナ大会で所英男(43)=リバーサルジム武蔵小杉 所プラス=とデビュー戦を行うことが発表した。
高い身体能力の持ち主で俊敏な動きを見せることから“忍者レスラー”と呼ばれるが、東京五輪出場を逃し、9月には所属先のALSOKを退社した太田。この日、所とともにリングに立つと「レスリング界から来ました太田忍です」とやや緊張した面持ちであいさつし、「所選手と対戦することを最初に聞いたときは驚きました。小さい頃から戦いを見てきた選手ですし、ボク自身本当に好きな選手だったので戸惑いもありましたけど、試合となると別なので、しっかり勝てる準備をしていきたいと思います。最近、総合格闘技を練習していてもそうですし、いろんな人とやらせてもらって、本当に勝つのは難しいと感じているので少し不安もありますけど、しっかり準備して、負けるつもりはないので、大みそか、盛り上げる試合をしてまた次につなげたいと思います」と意気込みを示した。
一方、約3年半ぶりの試合となる所は「みなさまご無沙汰しています。自分はアスリートにあこがれがありまして、ここにきてレスリングの太田さんと試合をさせていただくのがすごく光栄です。太田さんが格闘技を続けてくれれば、RIZIN、日本の格闘技を引っ張ってくれる選手になると思います。年末、元気の伝わる試合を太田さんとしたいと思います」と謙虚にあいさつした。