54歳タイソン「人々を励ますために試合をした」魂の復帰戦、ドロー判定に笑み
「ボクシング・エキシビションマッチ」(28日、ロサンゼルス)
元統一世界ヘビー級王者のマイク・タイソン(54)=米国=が28日(日本時間29日)、米国ロサンゼルスのステープルズ・センターでエキシビションマッチに臨み、元世界4階級王者のロイ・ジョーンズ(51)=米国=と規定のラウンド(2分×8回)を戦い抜き、引き分けだった。エキシビションマッチながらレフェリーがつき、WBC元王者によるリモート採点が行われた結果、試合はドローと判定された。
立ち上がりから現役時代をほうふつとさせるインファイトで仕掛けたタイソンだったが、ジョーンズの巧みなボディーワークを崩せず、ダウンを奪うことができなかった。ドローの採点には「いいんじゃないの。見てくれた人が喜んでくれたから」と笑顔で答えた。
05年6月のラストファイト以来、15年ぶりの実戦。45キロほど体重を落とし、全盛期に近い220・4ポンド(99・97キロ)で計量を通過した。54歳とは思えない肉体に仕上げて臨んだ。「人々を励ますために試合をした。この年になって頑張って、これだけ体調を戻したところも見てほしいですね」と納得の表情を浮かべた。
新型コロナウイルスの影響もあり、無観客での開催。タイソンは黒マスクをつけてリングインした。トランクスはトレードマークの黒一色。時代を超越して伝説のボクサー2人が拳をまじえた。
ステープルズ・センターを本拠地とするNBA・レイカーズカラーのコスチュームとグローブで臨んだジョーンズは「あのボディーは効いた」はタイソンの猛攻を振り返る。そして「コービー・ブライアントにこの試合をささげたい」と1月にヘリコプター事故で死去したスーパースターの名前を挙げた。「スポーツを楽しむことを皆さんに伝えたかった」とタイソンと戦ったことの意義を口にした。
関連ニュース
編集者のオススメ記事
ファイト最新ニュース
もっとみる2階級同時制覇の矢吹正道、8針縫う大流血で恐怖吐露「止めてくれんの?やべえなと」視界奪われながらも会心TKO劇
矢吹正道がTKOで2階級制覇
バンタム級王者の中谷潤人がボートレース番組に出演 「小学生の頃からボートレーサーになりたかった」
超異例!矢吹正道、日本ボクサー史上初の2階級“同時”世界王座獲得 TKO完勝でライトフライ級ベルト持ったままIBFフライ級も奪取
23歳横山葵海が史上最速タイ、プロ3戦目で東洋太平洋王座獲得「ここが終わりじゃない、世界目指している」ベテラン王者を圧倒
18歳の那須川龍心が“兄・天心超え”殊勲TKO勝利 強敵クマンドーイから3度ダウン奪う完勝で男泣き「マジで見返してやろうと」
2キロも体重超過 元UFC戦士スパイク・カーライルが失態、泉武志と特別ルールで試合実施へ 31日のRIZIN香川大会
「もう正直離婚でいいかな」BD人気選手と結婚&W不倫騒動の美人マネが話し合いで涙 家事、朝帰り巡り応酬「じゃあ帰ってくんな」「家帰ったらストレス」