“昭和の英雄遺伝子”初対決は大鵬の孫・納谷が力道山の孫・力に圧勝「余裕っすね」

力(手前)を攻める納谷幸男=神奈川・鶴見青果市場
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 「プロレス・爆破甲子園」(29日、鶴見青果市場)

 “昭和の大横綱”故大鵬の孫で元関脇貴闘力の長男である納谷幸男と“日本プロレス界の父”故力道山の孫である力の、昭和の英雄の遺伝子を受け継ぐ2人の初対決がタッグ戦で実現し、納谷が圧勝を収めた。

 納谷は星誕期、力は今成夢人とのタッグ。身長2メートル1センチの巨体を持つ納谷は、ライバル心をむき出しに「出てこい納谷!大鵬三世!」と叫ぶ力の挑発にも動じず、パワーと巨体を生かしたタックルではね飛ばし、重いキックをたたき込むなど優位に試合を展開した。

 力も祖父が得意とした空手チョップの連打を放ち、今成との合体攻撃で反撃。だが、納谷は力のフィニッシュ技セーバーチョップを誤爆させると再度攻勢に転じ、最後は今成を孤立させて強烈なヒザ蹴りからの落差のあるバックドロップで豪快に仕留めた。試合後は納得のいかない力が食ってかかり、「次は1対1だ」と要求したが、納谷は全く取り合わなかった。

 インタビューでの納谷は「もう余裕っすね。今日は余裕」と涼しい顔。一騎打ち要求については「あんな女子レスラーのことしか考えていないヤツとのシングルは勘弁して欲しいですね」と一笑に付し、女子レスラーの名を問われると、「たくさんいるみたいですけど、あえて言うならチェリーさん」と、46歳のベテランの名を挙げた。

 一方の力は「長年のパートナーの今成選手がこれだけボコボコにやられて黙っていられない。力道山と大鵬、お互いに偉大なおじいちゃんを背負っているのもある。このままでは終われない。次はシングルで納谷選手とやり合いますよ」とリベンジに闘志。納谷が豪快なバックドロップを披露したことに、「力道山から受け継いだセーバーチョップと(父)百田光雄から受け継いだバックドロップで納谷選手を倒して見せますよ」と宣言した。

 だが、納谷がチェリーの名を出したことを知らされると慌てふためき、「それは、単にファンで…」としばし絶句。我に返ると、「プロレスにプロレスじゃないことを持ち込むのは公私混同。訳分からないこと言うヤツはリングの上で叩きつぶしてやるよ、パワー!」と絶叫して去っていった。

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