谷口将隆10回TKOで日本王座初戴冠!同門の京口がセコンド「メチャクチャ心強い」
「デイリー後援・ボクシング・日本ミニマム級王座決定戦」(3日、後楽園ホール)
同級1位の谷口将隆(26)=ワタナベ=が同級3位の佐宗緋月(25)=T&T=を10回TKOで破って新王者となった。
谷口は同門のWBA世界ライトフライ級スーパー王者・京口紘人がセコンドに付く中、初回に左ボディーでダウンを奪い、何度となく左ストレートをヒットさせるなど上下に打ち分けて優位に試合を展開。中盤にプレッシャーを強めた佐宗の反撃も冷静にしのぎ、10回に連打を浴びせてストップを呼んだ。
試合後のリング上では「今は挑戦者を迎えたい。日本で一番という称号が欲しかったので、今から頑張っていきます。ずっと勝ち続けて世界チャンピオン、京口君のようになりたい」と今後の目標を語った谷口。危なげない勝利にも、「前半はよかったと思う。みんな6(回)ぐらいで仕留めると思っていたと思うんですけど、そこがズレちゃって。やっぱり上に立つヤツは、京口もそうですけど、もうそろそろというところでしっかり決める」と課題も掲げた。
18年11月にWBOアジアパシフィック同級王座を獲得しているが、日本王座は2度目の挑戦で初戴冠。「重さはWBOの方が重いですけど、精神的な重さはズシッとくる。めっちゃ欲しかったんで」と、念願のベルトの感触を語った。
11月に新型コロナウイルス感染症のPCR検査で陽性となり、3度目の防衛戦が中止となった京口がセコンドについたことに「つい最近、一番大変なことがあったのに、こうやって観客のみなさまの前に出てくれて、ありがとう」と感謝。その仕事ぶりを「メチャクチャ心強い。的確なことを伝えてくれるけど、そこまで前には出てこない。これからお願いしたいぐらいです」と評価した。